労災保険≪初級編≫
保険関係成立は自動的
労災保険では、加入手続の有無を問いません。事業を開始した時点で保険関係が自動的に成立します。労災保険の保険料は毎年春にその年度の総額を算出して納付します。これを「年度更新」と言いますが、仮にこの手続きをしなくても、つまり保険料を支払わなかったとしても、それを理由に保険関係が消滅することはありません。
つまり、災害発生時に保険料が支払われていたかどうかが保険給付に影響を与えることはないのです。これが強制保険といわれるゆえんです(後述するように会社には未加入のリスクはあります)。
*労災保険は、日本国内にあるすべての会社に適用されるのが大原則ですが、例外として農林水産業のうち一定規模の個人事業では、労災保険に加入するかどうかを経営者が決めることができます(暫定任意適用事業)。